ワクチン接種できない人のインフルエンザ対策

インフルエンザ感染対策の肝は、1にも2にも、ワクチン接種です。
これは「インフルエンザ対策 予防接種? 予防投与?」でもお話しさせて頂きました。
https://tomiyoshi-kodomo.clinic/information/#post-2312

しかし、ワクチンは完全に感染を予防できるものではなく、重症化予防がメインであると言っても過言ではありません。(もちろん、感染するリスクは下がります。)
特に5歳未満の小児の場合、インフルエンザの重症化した「インフルエンザ脳症」の発症のリスクが高いため、ワクチン接種によるインフルエンザ対策(感染予防&重症化予防)は重要だと思います。

しかし、インフルエンザワクチンは、生後6ヵ月からしか接種できませんし、重度の卵アレルギーの人も接種できません。では、どうすればいいか。

まずは基本的な感染対策が重要です。

<目次>

1)基本的な感染対策

2)6ヵ月未満の乳児がいる家庭

3)卵アレルギーの人がいる家庭

4)家庭内感染(2次感染)について


1)基本的な感染対策

これはインフルエンザ対策というよりは、基本的な感染対策と言っても過言ではありません。

  • 外から帰ってきたら、まずはしっかり流水で手洗いをし、うがいを行う。(外出制限などをしていたコロナ禍初期を思い出して下さい。)
  • 室内の換気を適宜行い、加湿器を使ったりして、部屋の湿度を高める
  • 換気の悪い場所や人混みなどでは、マスクを装着する
  • しっかり睡眠時間を確保し、バランス良い食事を心がけ、体調管理をしっかり行う。
  • 体調不良を自覚したら、マスクをつける(本人の対策というより、飛沫感染による周囲への感染対策)

以上を踏まえた上で、ワクチン接種することで念を押すというのが、インフルエンザ対策の基本になると思います。

2)家族に6ヵ月未満の乳児がいる場合

まず同居家族がワクチン接種し、自宅での2次感染リスクを下げる。

同居家族が接種することで、接種した人自身については、約50%前後の確率で発症予防に繋がるとされてます。

その結果として、乳児にとっては2次感染予防になります。

また、流行期(特に、警報発令レベル)に人ごみに出かける(連れていく)ことは感染リスクを増大させてしまいます。流行期は、6か月未満の子どもを連れての外出は、不要不急以外控えることも感染対策になります。

3)卵アレルギーがある人

詳しくは、当院HPのメディカルコラムを参照してください。
https://tomiyoshi-kodomo.clinic/information/#post-2300

結論だけ述べると、少量の卵の摂取でアナフィラキシーを起こす状態でなければ、接種できる可能性は高いです。

ただ、どのレベルの卵アレルギーかという部分について、一律の指標がある訳ではないので、アレルギーについて見てもらっているかかりつけの医師に相談して下さい。

かかりつけの医師の判断で、「ワクチン接種は勧めない」と言われるようであれば、接種しない方法で感染リスクを下げるしかありませんので、上記2)と同じように、同居する家族が接種して、家族からの2次感染リスクを下げつつ、基本的な感染対策をしっかり行う方がいいと思います。

4)家庭内感染(2次感染)について

インフルエンザ予防接種のワクチンが、家庭内感染(二次感染)に対して、どれほど効果があるかを調べた研究があります。

2017〜2020年のインフルエンザシーズンにおいて、米国にて調査され、インフルエンザの最初の発症者(原発例)699名と、その同居家族(家庭内接触者)1,581名を対象に追跡調査が行われました。

その結果、ワクチン未接種者(接種していない)の二次感染リスクは全体(学校、園、職場など)で18.8%(特に子どもでは高く、インフルエンザAで20.3%、インフルエンザBで15.9%)。
同居家族におけるワクチンの有効率は全体で21%、インフルエンザA型で5%、B型で56.4%でした。

そこから言えることとしては、A型については、同居家族の2次感染リスクは高いものの、B型については、ワクチンがかなり有効であると言えます。
ただし、A型については、ワクチン製造の際、流行する型を予想して生産にかかるため、当たりハズレの影響も少なからずあると思います。

インフルエンザの発症予防に繋がらなくても、重症化予防に対しても有効なのがインフルエンザワクチンです。
本格的な流行期(警報レベル)になる前から、計画的な対策を打つ参考になれば幸いです。

(予防投与と予防接種に関してはこちらを参照くださいhttps://tomiyoshi-kodomo.clinic/information/#post-2312)

インフルエンザ(注射)予診票:https://tomiyoshi-kodomo.clinic/wp-content/uploads/2026/08/tomiyoshi-influenza-vaccine-qs.pdf

フルミスト(点鼻)予診票:https://tomiyoshi-kodomo.clinic/wp-content/uploads/2024/10/flumist-notice.pdf

インフルエンザに関する情報:https://tomiyoshi-kodomo.clinic/medical-treatment/vaccination#sonota

インフルエンザ予防接種 予約(9/14~):https://ssc6.doctorqube.com/tomiyoshi-kodomo.clinic/

保護者 予防接種の予約フォーム:https://forms.gle/u8PVxenBDrkQrHwWA
 ※6か月未満の子どもの保護者だけでも接種可能です。