アレルギー性鼻炎

鼻腔内に入ってきた特定のアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)に対する過敏反応によって引き起こされる鼻の炎症で、くしゃみ・鼻水・鼻詰まり等の症状が引き起こされる疾患。アレルゲンの種類により、大きく季節性と通年性の2種類に分類されます。

季節性アレルギー性鼻炎

一般で言うところの「花粉症」
アレルゲン:春:スギ・ヒノキ、初夏:シラカンバ、秋:ブタクサ など

通年性アレルギー性鼻炎

ダニ・ハウスダストなど環境因子のアレルゲンによる鼻炎。

治療法

1)アレルゲンの回避

アレルゲンを特定し、可能な限り避けることが重要です。例えば、花粉症の場合は花粉の飛散が多い季節に注意が必要です。

2)薬物療法

鼻水を抑える抗ヒスタミン薬の飲み薬や鼻の炎症を抑える点鼻ステロイド薬、鼻づまりを改善する作用があるロイコトリエン受容体拮抗薬などが用いられます。抗ヒスタミン薬は眠気などの副作用がありますが、近年は眠気の出にくい薬もあります。これらの薬を症状に合わせて組み合わせたりして症状の軽減を図っていきます。

3)免疫療法(減感作療法)

重症の場合や他の治療法(薬物療法)が不十分な場合、アレルギー免疫療法が検討されることがあります。これは、アレルゲンに対する免疫系の反応を緩和させるための治療法です。
その代表的な治療法の一つが「舌下免疫療法」です。