
7月9日に、愛知県は手足口病警報を発令しました。
県内の小児科の医療機関における各種感染症の発生動向調査の調査結果によると、2026年第27週(6月29日〜7月5日)における愛知県全体の一定点医療機関当たりの手足口病の報告数が、7.05となりました。(国立感染症研究所が定める警報の指標である「5」を上回っていることによります。
その調査によると、第25週(6/15〜6/21)は1.96。第26週は3.83となっており、この3週間で週毎に倍倍の勢いで増加しています。ちなみに、手足口病警報は2024年にも発令されており、その時は第28週(7/8〜7/14)に15.27というピークになっていました。
手足口病についてまとめます。
<潜伏期間>
2~5 日
<罹患しやすい年代>
5歳以下の乳幼児
<症状>
- 発熱、口や喉の痛み、手や足の発疹、水疱、口内炎など
- 高熱が続くことは通常はありません
- 発熱しないケースもあります(3人に1人が発熱)
- まれに、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症などを引き起こす事があります。
<ウイルス>
主に、コクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)など
流行する型が変わったり、複数の型が流行することもあります。
<感染経路>
主に、飛沫感染、接触感染、経口感染、糞口感染
<感染の時期>
7月下旬に流行のピーク
<治療法>
- 特別な治療方法はありません。
- 基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。
- 1歳前後は経口摂取できるものが限られているので、口や喉の痛みから経口摂取が困難となり、脱水になってしまうのが懸念されます。その対策として、喉越しのいいもの(麺類やゼリー状のもの)を摂取したり、水分も刺激が少ない(薄味にしたり、冷やしたりした)ものにするなどの工夫が大切です。
<予防方法>
- 手洗い、そしてタオルを共有しないことです。
- 唾液のついたおもちゃを触ったり舐めたりすることで感染するため、おもちゃの共有や貸し借りには注意しましょう。
- 感染者の便中にウイルスが排出されるため、排便後やおむつ替えの後などは手洗いを徹底しましょう。
- 乳幼児の集団生活施設内での感染の広がりを防ぐことは難しいため、これまでほとんどの人が子どもの間にかかって、免疫をつけてきた感染症です。そのため、基本的に大人はかかりにくく、家庭内での2次感染(子供から大人への感染)する確率としては5~10%とされてます。逆に罹ってしまうと症状が強くなるので、注意するに越したことはありません。
